Monday, September 29, 2003

Gerd Baumann

ゲアト・バウマンが来る。今週金曜日に講演がある。それもお題が「ダイアログ[対話]を語る」だ。あー行きたい。聞きに行きたい。なんとか時間を作りたい。ローティスという書体を通して、書体の読みやすさの研究を続けるゲアト。ドイツ連邦議会の議事堂における彼の仕事は、あまりに明瞭で、逆にそこに込められた思想がドイツ語がさっぱりわからない僕にも伝わってくる。タイポグラフィが形態以上のものだというライゼガングの言葉を僕はゲアトの仕事から学ぶことが出来た。ぜひとも会いに行きたい。以下、バウマンの言葉。

『視覚表現の「小説家」であることを、わたしたちは自分の役割だとかんがえています。わたしたちの目的と楽しみは、まるではなしことばや、書きことばのような視覚言語で表現して、最小限のエレメントで、最大限の構成をし、そこに余裕と可能性をあたえる視覚言語をつくりだすことです。あるいはそれを発見したり、獲得することともいえるでしょう。拠ってたつところ、すなわちアイデンティティをひきよせるのが目的であって、イメージを形づくるのが目的ではありません。巧妙で空疎なことばよりも、dialogue(対話)への案内役として、コミュニケーションの道具としての構成と、グラフィックをつくりだすことが、わたしたちの目標です。』

行ってきた。もう最高の夜だった。

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