Monday, October 13, 2003

Road to Perdition

忙しくて見逃していたトム・ハンクス主演の「Road to Perdition」を観た。久しぶりに完成度の高い作品だと思った。デヴィッド・セルフの脚本、コンラッド・ホールのカメラワーク、アルバート・ウォルスキーの衣装、トーマス・ニューマンの音楽、そのすべてに無駄が一切ない。それに驚いた。さらに、まだタイトルクレジットが終わったところだと言うのに、それに驚いてる自分に驚いた。まるでパトリス・ルコントのイヴォンヌを観たときのようだった。とにかくサム・メンデスの才能を思い知らされるような映画だった。特に、コンラッド・ホールの撮影とジル・ビルコックの編集には正直恐れ入った。甘さと妥協を一切排除しているのにこの優雅さ。映画自体にも感動を覚えたが、学ぶことが多かった。

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