Wednesday, January 21, 2004

Louis Vuitton Japan

休暇中に読んだ本の一冊に、ルイ・ビィトン・ジャパンの秦郷次郎社長が書かれた、「私的ブランド論―ルイ・ヴィトンと出会って」がある。ある意味、待望の本ではあるので興味深く手に取った。内容は秦さんがルイ・ヴィトンに関わってからの25年を、時系列でなぞりながら、それぞれの契機に行った施策が淡々と書かれているものだ。つまり、この本はルイ・ヴィトンの本質に迫る内容ではない。しかし、その淡々とした内容のすべてが、見事にブランドビジネスを実務ベースに落としたところでの、あるべき姿であり、本当にあたりまえの連続であることに感銘を受けた。そこに特別なものは何もなかった。至極あたりまえを続け、蓄積させ、それを使って次を作る。常に先を見据えながら、今やるべきことに確信を持って取り組み続けること。なんとあたりまえのことだろう…と思いながら、ノウハウではなく信念という側面を学んだ気がした。

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