Sunday, November 30, 2003

works, today 1130/03

3連休なのだが先週一日発熱で寝込んだため遅れを取り戻すべく働いている。実際のところ仕事をする最中から次々と仕事が増える傾向が強まっていて、僕の今の状態はパンクしている。さらに仕事の内容が日に日に高度化していることが僕の状況に追い打ちをかけている。だが焦っても何も解決しないので、ひとつづつ正確に片付けて行くしかない。ルーティンな仕事の場合は時間との追いかけっこでもまだ挽回できる。だが価値を作っていくという仕事は、まさにひとつづつがカスタムメイド。時間だけでなく、多様な知識と思考と表現の掛け算の多様性が常に求められる状態。自分は仕事に鍛えてもらっている。

夕刻から資料集めに書店回り。かなり収穫アリ。そのうえこれは欲しいと思った写真集も買ったので両手一杯になって会社へ。本は重い。今夜は徹夜かも。

Reports from Iraq

イラクでの外交官殺害事件は衝撃だった。犠牲になられた奥参事官が残した、外務省の「イラク便り」という現地レポートを読む。「犠牲になった尊い命から私たちが汲み取るべきは、テロとの闘いに屈しないと言う強い決意ではないでしょうか。テロは世界のどこでも起こりうるものです。テロリストの放逐は我々全員の課題なのです」。さらにサイトにある文章を読み進むうちに、優秀で勇気あるだけでなく、心優しい方だったのだなとわかる。ご家族の心痛を思うと言葉がない。合掌。

Saturday, November 29, 2003

works, today 1129/03

案内状が届いていた昨夜のFENDIのパーティ、結局行けず、とても残念。体調の悪さを恨む。26時半、帰宅してばたんきゅ。薬を飲み沢山着込んで寝る。気がつくと正午。汗びっしょり。よく寝た。だいぶ良くなった。

16時出社。昨夜の打ち合わせでの宿題の展開を開始。17時、手伝ってくれるK君来社。企画を詰めていく段階から同席してもらう。もう一度細かく話し合いながらラフを同時に描く。明日以降の段取りを決め、23時半解散。来週は新規の話が2本あるし、月曜は審査会などで終日外出モードで、ほとんど会社で作業できない。週末のうちにかなり動かさなければ追いつかない。

Friday, November 28, 2003

works, today 1128/03

深夜起きたら汗びっしょりで着替えたりして安静。9時起床。少し楽になった感じ。10時、日本橋。新しいクライアントになるコーセーさんと打ち合わせ開始。外からは分からない多くの情報を聞かされて正直驚くと共に、色々と解決のアイデアが頭に浮かぶ。気が付いたら体調が悪いことなどすっかり忘れている。時間内に打ち合わせが終わらず昼食までご馳走になりながらヒアリングとディスカッションを続ける。こっちの本気が伝わった感触で楽しい。13時、別件の打ち合わせに移動。こちらも内容は重く簡単ではない課題だが是非とも突破させてあげたい。

15時、帰社。少しふらつく。微妙に熱が出てきた感じで薬を飲む。庶務を片付け、17時の定例を挟み、遅れている某業務に没頭。19時、来週の撮影段取り。スタジオで撮る絵の構成とスタイリング指示。20時、ハイアットのサイトの進捗確認。音がどんどん良くなってきた。21時、某社コンテンツ企画絞込み会議。アイデア出尽くした所から、もう一度立ち戻って乾いたタオルを絞ると一滴だけ出る。それを繰り返し、明日までの宿題を絞る。ふと時計を見ると24時。すごく集中してたようだ。

Thursday, November 27, 2003

rest, today 1127/03

9時、身体中がギシギシ痛み起き上がれないのを無理して起床しメールを書く。腕を動かすのも痛い。10時半、大量に水分を取って薬を飲んで再度横になり安静。吐き気がひどいので何も口に入れられない。鼻水や咳はまったく無いので風邪という感じがしないのだが今年のインフルエンザはこんな症状なのだろうか。インフルエンザではなく別の病なのだろうか。とにかく終日安静。丸二日近く何も食べていないのに不思議と空腹感が無い。夕刻、少し痛みが楽になったので起き上がり珈琲を恐々飲む。結局今日は働けなかった。明日は重要な打ち合わせもある。そろそろ頭を動かさないとならないが熱で頭がぼーっとしてしまっている。

Wednesday, November 26, 2003

works, today 1126/03

起きて珈琲を飲んだがすぐ吐く。身体中がミシミシ痛い。風邪を引いたのか熱が出ている。喫茶店の人に薬局を聞いて薬を買う。「熱の痛みにはこれが一番効きます。これがその次ぐらいに効きます。あと色々ありますが」って、一番効くのに決まってんじゃんよ。と薬を奪い取るようにして購入。お腹も痛くなり、吐き気もひどい。どんどん強くなる痛みを我慢して移動し、予定通り午前中はインタビューを行い、午後から終日撮影。夕刻、我慢できなくなって一時間ほど撮影場所の奥で伏せる。19時終了。逃げ場のない終日撮影はこの身体のコンディションではキツかった。21時半帰宅。そのまま横になる。痛いを通り越して身体の感覚が無い。

Tuesday, November 25, 2003

works, today 1125/03

8時起床。9時、某社へ。10時すぎ帰社。ものすごい土砂降りでびしょ濡れ。手短に要件を片付け、11時前移動し撮影へ。2時間撮影し、13時すぎ、焦って某社へ移動。デザインのプレゼン開始。クライアントの「どれもいいなぁ」の声に安堵。14時半、またまた焦って東京駅へ。新幹線で移動し明日の撮影のロケハンと現場調整。短時間だったが収穫大。イメージも膨らみ、来て良かった。19時、ホテルに戻ってサムネイルを描く。21時、スタッフと合流し明日の段取り打ち合わせ。今夜は出張泊まり。明日は早朝からぶりぶりモード必至。頑張るべ。

Monday, November 24, 2003

condolence

大切な僕の仲間の一人から、ご家族の訃報が入った。明け方、急に容態が変わって亡くなられたとのこと。心底驚いた。声を無くした。その訃報が入った時、彼は会社でディレクション作業を進めていた。とにかく今、僕に出来ることは彼を全力で助けること。後のことは僕が全部引き受ける。今は頭が真っ白だと思うけど、後々ものすごく大切な時間になるのだから、他のことは心配せず、しっかりお別れをしてください。心からお悔やみ申し上げます。頑張っていこうな。

Sunday, November 23, 2003

rest, today 1123/03

惰眠。正午前に一度目覚めるが起き上がれず13時起床。14時すぎ出社して作業。プロモビデオの仕上げ作業。追加で入るはずだった素材が結局シアトルから届かず使えるカットだけを加えての再編集作業に入るが、あまり肉付け出来ずで梃子摺る。18時、明後日からの撮影段取りとデザイン再確認ミーティング。 20時、別件サイトデザインを確認。細かく指示。22時半、すごい空腹感に耐えかね23時終了。少し作業して24時前会社を出て西麻布で軽く食べて25時帰宅。restと言うよりworksな一日だったなぁ。

fall

Rugby World Cup 2003

サイトにすでに結果が出ているのを知りつつ、それを見るのを我慢して放映を見た決勝戦、いやー興奮した。やっぱ凄い。一流ってこういうことなんだろうな。前半のワラビーズ・ツキリのトライに繋がったパントも興奮したけど、前半終了前のイングランド・ウィルキンソンからロビンソンへのパスの角度とスピードは一流の証。さらに、ギリギリで同点で終わるなんて誰が予測出来ただろう。さらに延長での攻防は、まさに死闘。さらにサドンデス直前の最後に3発外してたウィルキンソンが最後にドロップを決めるなんて…。ものすごく感動した。トラッピング、ノッコン。見終わってみると実力伯仲している者同士の戦いはミスをしないかどうかが境目。スポーツではないけど自分もこういう一流の次元まで力を高めたいと強く思った。あと、松尾好きだけど、はっきり言って大八木ウザい(sage)。

Saturday, November 22, 2003

rest, today 1122/03

色々あって4時帰宅。5時就寝。12時頃、眩しさで目覚め時計を見たら昼を回っていた。13時、ずるずる(謎)っと起床。珈琲淹れて食事したら、ずどーんっていう感じで疲れを感じ週末中に片付けること多しな状態だけど今日は休みにしようと思う。週に一回は深い睡眠と安静をしておかないと次の週が持たないオヤジなわけです。麦酒を一杯飲んで17時頃から午睡(っていう時間じゃないけど転寝)。

19時頃起き、ぼさー。21時、T(秘密)にて食事。ここの炊き込み御飯はやっぱ最高。つくしのお茶漬けや武蔵野の釜揚げうどんと同じで、口に運ぶたびに「あぁー生きてて良かった」と思える逸品。23時、某バーに立ち寄るがパーティナイトになっていて、まいどーどうぞーって誘われたけど静かに一杯飲みたかったので遠慮して帰る。終日ぼさ。明日以降はこうは行かないってことわかってるだけに意識的にぼっさぼさのぼけぼけ。ぼよぉん。そんな感じでオリジナルプリントで見たフレソンプリントの質感を思い出しつつシーラ・メッツラーの写真集を眺める。音が聞こえてくる。

Leaf Valeo 22

僕のような年代には墓石のようなスキャン機器(EPSONのスキャナーなんかに較べたらめちゃくちゃ高額で憧れだった)メーカーだった「Leaf」から、「Valeo 22」というデジタルのカメラバックが出ていることを今日(昨日)知った。実際に使ってみなければ詳細はわからないが、これならハッセルも問題なく使えるかもしれない。

CMOSが大きいのでレンズの持つ特性をフィルムでの撮影そのままにデジタルで実現できる、という面は僕にとって画期的な出来事。だって35mmの話じゃなくて120mmのブローニーサイズの話だぜ。うぉーってなるわけよ。

デジタルっていうと単純に画素数だけを基準に駄目とか言う人も少なくないけど、本当に重要なのは画質なわけで、明るいレンズで撮って諧調が600万画素レベルなら、もう充分にポスターが可能(どっちにしろB全の場合は目伸ばしするわけだし)と思えるわけよ。でも、きっと目玉が飛び出るほど高いんだろうなぁ。

Friday, November 21, 2003

works, today 1121/03

泥のように眠る。久しぶりの9時間睡眠。快晴。11時出社。買おうと思ってたTHE BEATLES LET IT BE... NAKEDをF村くんが持ってきてくれて聞く。アコースティックな音なのにすごく強いサウンド。リンゴのドラム、やっぱいいなぁ。

11時半、某社に向けての社内会議。13時、昨日の撮影の上がりチェックし、ポジセレクト作業。14時、背中を押されるようにして会社を出て14時半、懐かしい芝界隈の某社へ。15時、bAのケイパビリティの説明と色々な手法の説明。以前D通経由で会った事のある部長も同席されていて半分雑談のような時間。僕がデザイン畑と言うこともあってか、bAの得意なのはデザインやブランディングという認識だったようだが結果を出すデザインは背景に戦略もシステムも、すべて統合したものの結果だということの理解を得た感触。デザインはまだまだ表層(表装)と思われているようで、大きな意味で僕ももっと頑張らないとアカンなぁと反省。

17時すぎ帰社。全社定例。風邪引いたりで熱出したりするスタッフが増えてて心配(睡眠はとろうぜ)。18時、某社グローバル案件のデザインを確認しキッパリNGを出す。あるべきスタディが足りていないので明らかにクオリティが低い。どう考えてどうやるのかを教え、思考を促す。19時半、H社サイトのデザインとサウンドエフェクトの進捗確認。Flashを構造的に作るためのアーキテクチャが少し遅れているので状況を聞きながら来週中の作業を指示。音はヘッドホンで聞いて初っ端からゾクッと来た(謎)ので基本OK。あとは細かい演出のためサンプリングに行く段取りを栗原と打ち合わせる。21時、来週の撮影の段取りの話と、グローバル案件の提案プロセスの擦り合せ。

22時半、やっとこ1階に降りて19時頃から始まっていたbA Salonに顔を出す。高間さんが来てたのでRFID系に関する高木さんの活躍というか最近の色々な分野への突っ込み具合に敬意を感じてます、みたいな話で盛り上がりつつ、イキナリ奥でアームレスリング大会が始まりつつ、室市とちょっとディープな話をしたりで楽しい時間。23時前、会社を出て某バーである人と懇談(店も人も絶対書けない)。

昨日もそうだったのだが、色々なセミナーの後に、2ちゃんねるで結構ひどいこと書かれてますねと僕に報告してくれる人がたくさんいる(色々心配して下さってありがとうございます)。ウェブ板とか広告板とかベンチャー板で信蔵くん(謎)叩きで盛り上がっていて、このshinzlogも、やっぱり思いっきりネタになっているらしい。

んで、ここに書いてるのは僕自身で、ここに書いてるのは僕の日常。勝手に想像してもらうのは勝手なんだけど、全然気にしてないというか、そもそも2ちゃんねる見てない(時々ひろゆきと秘密の裏板で話して北海道の話とか聞くけど)というか、何か報道があるとニュース速報+とか見るぐらいで、最近はブログを読んでる方が楽しいというか学べるというか。

もちろん、2ちゃんねるには、すごい賢者が沢山いるし、彼らのコメントは深いので教えられることも多い。でも、とにかく時間がないので自分の日記つけるので精一杯、って感じの日々なんで、色々言われても、自分のやることは別に変わらないので、お互いに気にしないで行きましょう(笑)。色々気にしてくださって、本当にありがとうございます。これからも頑張ります(ぺこり)。

Thursday, November 20, 2003

works, today 1120/03

撮影の段取り最終確認と某社企画のツメをした後、今日のセミナーの配布資料作りをしていたら、結局徹夜になった。帰宅8時。今日は撮影とセミナーという両方ともアシスタントに振れない仕事があるし、少し寝ないと持たないぜってことで、ばたんきゅモードで横になるが、そーだと思い出して(思いっきり寝過ごす気がした)目覚まし確認して就寝9時。

11時半起床。少し寝たがううう、な感じ。12時、うぇというメールが数本飛び込み、対処メールを書くうちに時間が過ぎていく。13時半、イムに少し遅れる旨電話連絡。14時、撮影現場到着。すぐにセッティング開始。14時半、撮影開始。16時、キメ系は撮れたので後をカメラマンにまかせて急ぎ恵比寿へ。16時すぎセミナー会場到着。さっそく光(Bフレ)へのアクセス設定ファイルのインストール。問題なく繋がって17時、予定通り講演開始。先のことを見据えるにはこれまでを振り返り、そこから今なにが考えられるか、というプロット組み立てで話す。後半、りんさんと予定外のセッションに。でも互いに社会を見ている視線は近いので結構楽しい時間が作れた感じ(りんさん、ありがとうございました。感謝)。

20時半講演終了。21時半、広尾1丁目の酒場に移動しての懇親会というか飲み会(O隈さん、段取りありがとうございました)。22時すぎ、クライアントの某氏いきなり登場し少し打ち合わせ。23時半、解散。24時帰宅。会社に連絡を入れると少しディレクションが必要。まだ寝れない。でも今日はまじ眠いよ。

Wednesday, November 19, 2003

works, today 1119/03

4時就寝。10時頃目覚めるが体調悪くもう一度横になる。11時起床。起きてから某サイト建て直し会議のため集中して調査。見るほど萎える気持ちが起こるが集中。15時、さらに意識を集中し考えをまとめる。この考えをまとめる時間が一番脳髄を使ってる実感。16時、頭を切り替えて明日のセミナー用のハンズアウト準備。頭は整理ついているがプレゼン用に落とすのが難しいんだなこれが。チャートをひとつ描くにしても時間がかかる。19時、社内会議。20時、依頼者来社され某サイト建て直し会議の事前ミーティング。21半、某社グローバル案件デザインエッセンス打ち合わせ。22時、H社サイト詳細打ち合わせ。 23時、明日の撮影の段取り最終確認と指示。24時、撮影用のラフ描き開始。今夜は徹夜かな。

management & business

「マネジメント=経営」と「ビジネス=業務」。最近、この関係について考えさせられることが数多い。今朝も起きてから数時間、某巨大企業ウェブサイト建て直し会議の準備のため、当該企業のサイトを片っ端から見ていくが、見れば見るほどビジョンが不透明で萎える。ビジョナリーカンパニーの場合はウェブサイトを少し見るだけでも端々から充分に経営が感じられるものだが、この企業は何も感じない。隅から隅まで徹底して業務レベル発想。

これを言い換えれば、立派で機能的だが巨大図書館のようなもの。館内は見事に整然としているが主体者存在が希薄という状態。だが館内から一歩外に出ると敷地内で数多くの露天が並び、それぞれが自由気ままにビジネスに没頭している。中には拡声器で館内にいる人を露天に呼び寄せる部署もある。そこでユーザーは思うわけだ。「俺は何しにココにいるんだっけ」と。「あの建物は何なんだっけ」と。

こういうサイトになっている企業は必ず業務が主軸で、経営側がスタックしている。逆に言えば業務レベル(現場)での視点では今のままで充分と認識されている場合が多い。そして、この企業の場合は確実にそうなのだろうと想定できる。

身勝手に定義すれば、ビジネスはマネジメントの余韻として存在しているべきなのだ。経営を受けて業務が動く。そうしてこそ多様なステークホルダーが動く。そして今日、そこには全体を律する頑固な経営が必要だ。これはエクセレントカンパニーからビジョナリーカンパニーへ、そしてミーハンの指摘を受けたコリンズがまとめた新たなビジョナリー指針が提示されて以来、意識シフトが全世界で始まっている。隣国の某企業などはその意識がサイト上に現われつつあるし、国内の某優良企業にもそれが滲み出ている。指針は明白なのだ。だがこの激しい競争社会では経営は指針を作りにくいのも事実だろう。さらに経営と業務の乖離は埋まらない原因に誤解の上に注ぎ込まれたここ数年の企業のIT投資の足かせもある。

この状態の改善は、ユーザビリティがどうだ、デザインがどうだ、プロモーションがどうだ、コンテンツがどうだ、コミュニティがどうだの次元では一切何も解決しない。しかし誰がそれを理解するだろう。さてさて。本腰入れるには相当の覚悟が必要ということまではわかった。今夜の会議で何を議論すべきかも見えた。スコープも明らか。情報が集まれば、やるべき施策のステップも見えることだろう。後は向こうがどこまで本気かどうか次第。どう踏み出すかは別にして数時間のこのリサーチは自分にとって意味ある時間となった気がする。

っていうか、もしこれを読んで、クソデザごときがなに言ってんだ。と思われるような専門家の方がおられたら、ぜひこのへんについてご教示いただきたいのでメールください(まじ)。僕は業務側から経営側を見て来ただけで、経営側から業務側を見る基礎は持ち合わせていないわけで、知りたいこと、確かめたいことがいっぱいあるんです。それを埋めてもらえるのは定例のオヤジ会だけなのですが、もっと広くディスカッションがしたいなぁと。

Tuesday, November 18, 2003

works, today 1118/03

何打噛んだで3時。軽く食事して4時就寝。10時起床。快晴。眠りは深かったが全然眠い。起きてからメールを見るが、「わかんない」まま「やってる」+「つもり」の状態にぞっとする。スタディとは何なのかという基礎を、根本からなぞるように教えなければ駄目なようだ。レベルの低い甘さは、結局成長に結びつかないと痛感。俺が30の頃にはもっと強いプレッシャーを感じていた。出来ることの手札の数を増やしてから理屈をこねろ。具体性もないのにコンセプトとか名づけられた理屈。それこを屁理屈って言うんだ。ふざけんな。

11時からの打ち合わせが15時になったのでCSRの企画プロットに着手。一度メモをだっと書いてから全体の企画に向かうと予想以上にすいすい。こういう風に進む時は頭を回転させるための準備と予備知識が足りている状態。途中、別の神が降りてわき目もふらず集中。15時、T崎さんと某社トップ改変の仕様の打ち合わせ。16時、セミナーの事前打ち合わせで林さん来社。考えていることを話し確認する。

17時、N社の日本サイトとグローバルサイト同時公開。この案件も長かった。まだ続きますがエブリバディお疲れさん。17時半、日経デザイン各位来社。林さんを交えてプロットの説明。その中で編集長が言われた「デザインを薄く見ている人たち」に今何を提言すべきかディスカッション。その後、某社デザイン部長から参加を打診されている某デザイン協議会に関しての情報交換と、12月1日にある日経BPデザイン賞のレセプションへの出席依頼。19時、某社トップ改変のデザインワーク。20時、社内ミーティング。21時、来月行う「IAjapanフォーラム2003」セミナーに関する細かい調整。22時、撮影の段取りを確認し、具体的なラフ描きのためのイメージ出し。時計を見ると25時半。今日も忙しかった。

IAjapan Forum 2003

12月4日、パシフィコ横浜で開催されるInternet Week2003の「IAjapanフォーラム2003」トラックにてセッションを引き受け講演する予定。このフォーラムの主催者である財団法人インターネット協会の実行委員長をされている「インターネットマガジン」誌のN島編集長から是非にとお願いされたので引き受けた。この一年で随分とサイト構築も変わったし総括する意味で話すことを少し考えるつもり。関係ないが僕のセッションは以前某ポータル再構築案件でお世話になったECジャパンのO内さんの後。彼との再会も楽しみ。

Monday, November 17, 2003

works, today 1117/03

5時起床。8時まで企画。9時半、那須と待ち合わせ、事前打ち合わせ。10時半、某社取締役にプレゼン。12時半終了。13時すぎ帰社。すぐに撮影の段取り指示。15時半からのハイアットの打ち合わせをトムに任せ14時半から某社のグローバルデザインガイドラインのチェック。16時、富士フイルムのコンテンツのアートディレクション。今夜のカメラマンとの撮影打ち合わせに備えて詳細をヒアリング。確認すると随分チマチマしてて撮影する意味ない方向に進んでいる。強く行けと軌道修正。

19時、木曜日のセミナーの件で確認と打診。19時半、勇吾からあるサイトの情報。イラスト外されて弱い写真入れられると、このグリッドって全然生きないんだなぁって感じ。20時すぎ、カメラマンの山下くん来社。相変わらず全体のイメージはテキパキと打ち合わせ。だが詳細が煮詰まっていないことが多く、曖昧でどうでもいいことを連発する水野を抑える。山ちゃん、いい人だからうんうんと聞いてくれてるんだぜ。そこを弁えなさい。22時半、明日の某社の経営企画との打ち合わせ準備。23時半、睡眠不足か、ぼーっとしてきたので今日は終了。すごく眠い。

pink piggy

西麻布の「TeTeS」の入り口横の、以前はベトナム珈琲のドリップセットとか置いていた場所に突如ブタ君登場。このピンクのやつはビニールで出来てて、このマヌケ顔に滅茶苦茶惹かれたんだけど一体4,800円もするので買うのやめた。ブタ君コレクター(謎)の僕としては、やっぱ買っておくべきだったかもしれない、とか思ってたりする。でも、このピンクは僕の家には合わないし、置いたら異常な存在感で他のブタ君たちが霞んでしまうし、かと言って浴室とかに置くとカビ生えそうだし、でもビニールなんだから洗剤で洗えるけどとか、うーん、どないやねん。

Manifesto for Growth / BMD

古い友人からブルース・マウのマニフェストを教えられ、読んだ。未完成となっているけど非常に深い。頷けること多し。そうなのかなぁと思うことも多し。すぐには咀嚼し得ないが、今の僕はどうすればグッドから脱却し本当の成長を遂げられるのだろうか、というような自己対話は必要かもしれないと思った。

Sunday, November 16, 2003

rest, today 1116/03

今日は安静にしなきゃ後で泣くぜ、な自分と、今やっとかなきゃ後で泣くぜ、な自分のトレードオフな一日。もちろん高橋尚子に「おいおいダイジョブかよ、無理すんなよ」と声援送りつつ、懸案系2社分の企画と今週のセミナーの件、のべつまくなしでとりあえずやった。でも某社の分の企画はまだ一案しか出てなくて再考しなきゃな状態。というか、頭使うのって、やっぱ疲れるのね。ほとんど身体動かしていないのに、どっと来るこの疲れ。うーん、カロリーは脳髄でも充分消費されるのだろうか。誰か教えてくれぃ。

electronic box

「最近は、職場や家だけでなく電車の中や公園のベンチにも進出している物体に付けられている「パソコン」という言葉はどうか。日頃やっかいになっているし、もう日本語化してしまったようだが、国語研に刺激されて、あえて「神棚的電子箱」と言い換えてみる 」

あほかと。これが朝日新聞の「天声人語」の言葉とは信じられないような時代感覚。パーソナルがなぜ神棚になるんだ。神棚的とは何を指すのかも意味不明。「あえて」と断ってこの言葉が表出する脈絡は筆者の個性のつもりだろうか。年寄り臭い。コンピュータやネットが使えていない筆者が垣間見える。「電車の中や公園」で拝むように携帯を見つめることを神棚と比喩したのか。というか、この文節のある15日の文章は外来語についての意見のはずだが、僕の言語能力では何を言いたいのか解読出来ない。僕にとっての「天声人語」といえば、小中学校の頃、試験問題に出るということで毎朝読んで文節丸ごと記憶するような国語のシンボルのようなものだった。難しかったが理解はできたのだが。

Strategic Web Design

今週の木曜日の11月20日、日経デザイン主催の「Strategic Web Design」セミナーを恵比寿で行う。セミナーテーマはリスクマネジメント視点でのサイトマネジメント。前半はCSR視点について解説する予定。ゲストは元日本総研の林志行さん。リスクマネジメントを専門にされた筋金入りの経営コンサルタント。後半は林さんとトーク。たぶん「ここだけ」の話が飛び出る予感。

しかし、2000年に初めて「Strategic」という言葉を使って自分のセミナーを開いたが、今ではこの戦略的という意味が広く理解されるようになった気がする。だが、戦略なくしては何事も上手く行かないのに戦略を戦略として理解しない人は少なくない。おまえら、戦略ってのは理屈じゃない、ってこと、わかったほうがいいよ。ビジョンでも計画でも設計でも、なんでも好きな言葉を充ててもらっていいから、行き当たりばったりの馬鹿馬鹿しさをまず知れ。

Saturday, November 15, 2003

rest, today 1115/03

ベッドでの目覚めは8時頃。晴れていると気持ち良い。昨夜のクラスカでのTakeo Kikuchiのレセプションとか思い出しつつ10時頃起床。週末恒例のぼさー。メレンゲとさんまでぼっさぼさ系。でも、週末の間に組み立てておかねばならない案件2つの宿題があるので今日はエンジンは切らず企画組み立てをボチボチ。夜、早めの食事に目黒の「仁平」へ。うまい。やっぱ寿司はこうだよ。

Friday, November 14, 2003

works, today 1114/03

朝から企画作業に没頭。リサーチ、メモ、企画、リサーチ、メモ、企画を繰り返す。15時、会議。17時、定例。17時半、企画に戻る。途中Kazshが買ったレンズを見せてもらって驚く。F2.8だ。ほ、ほすぃ。俺もアレ買おうかなぁ。高いんだよなぁ。18時半、某社に移動し会議。22時、会議終了。23時、H社のデザイン確認。良い感じにリッチになってきた。毎度のことだが問題は質と重さの調整になりそうだ。24時、企画に戻る。調べた結果からの結論はCSR概念が大きく拡大していること。事実それがインベストメントスクリーニングの中心になっている。だが日本企業はそれを知らない。

Thursday, November 13, 2003

works, today 1113/03

睡眠不足が原因か、強い疲労を感じた昨夜だったので、少し自分に甘えさせてもらって、午前中を休ませてもらう。13時、昨日の企画の続きに着手。15時、戦略会議。16時、D社の今後の戦略会議。18時、F社のコンテンツディレクション。19時、T社の戦略。20時、H社のサイトのディレクション。21時、菅原一剛来社。23時、一剛と食事しに恵比寿の松玄へ。27時、帰宅。

Wednesday, November 12, 2003

Gross National Cool

今年の春頃のオヤジ定例会で、国家の経済指標が「GNP」から「GNC」に移ったと大森さんに言われた時、その「C」の意味がすぐに分からなかった。製造の「P」はわかる。大森さんは「いやいや福井さんたちのことですよ」と言う。僕は「は?」としか応えられず、きょとんとした顔をしていたはずだ。僕の掴みが猿なみだったからだろう、それが「クール」であり、今の経済にそのファクターが如何に重要かを丁寧に説明してくださった。世界経済の変化と、日本経済の戦後からの流れを聞き、随分と勉強になった。興味がある方はダグラス・マッグレイのこれを。

works, today 1112/03

自宅に戻って提案作成を続け4時半就寝。10時前起床。久しぶりに快晴。起き出して企画作業に戻って3時間ほど集中。14時半完成。15時、プリントアウトで最終チェック。17時、某社にて提案。途中地震。突然先方の一人が立ち上がり悲惨な顔でうろたえまくり、逃げ道確保のつもりか、その人は会議室のドアを半開きにしたまま席に戻る。いやいや、その怖さはわかりますよ、と笑いを堪えつつ提案再開する(ドアが半開きのままのプレゼンは初めての経験)。19 時、無事終了。とにかく先方は早くbAと仕事を始めたいとの意向が強く守秘義務契約を先に済ませ、内容のツメを始めることに。20時、Jのプロモビデオの件で調整。21時すぎ、異常な疲れと脱力を感じ立っていられない。身体を動かしての疲れは、徐々にその負荷状態が認知できるが、頭を使っての疲れは突然やってくる。それが来た感じ。21時半、帰宅。そのまま横になる。

Tuesday, November 11, 2003

works, today 1111/03

2時就寝。6時起床。今朝も天気は悪い。8時頃、テレビで田中真紀子が曽我ひとみさんのお父さんに駆け寄って話し掛ける映像を見たが吐き気がした。蓮池さんの兄がコメントしてるように、あれは完全に「利用」してる。それが確かだと思えるのはカメラを意識しつつ平静を装うそぶりだ。駆け寄る姿を映し出す映像はそれを見事に物語る。映像の力。

10時、某社へ。社長と話せる時間を持つのは簡単ではないが充実した時間に出来た。決断力と行動力はさすがだ。12時、アークヒルズに移動して某社の件をランチミーティング。今日中に調査項目設計を組み立てなければ。13時半、帰社。今日はクライアント筋の多様なニュースが数多く報道されている。慎重に読み込みつつ自分の思考チューニングに集中。時代はダイナミックに動いている。

デスクで今日のタスクを整理。うう、かなり多い。全然違う二社分のトップページの企画と、別の某企業のハイレベル設計。それらに充てる時間を決め、 15時から開始。一社はSEOを含みながらの贅肉落としなので苦もなく終了。だが、別の某社は複雑な企業事情を先読みしてデザインとFlashの仕様に落とすので苦労。こちらを立てればアチラが立たずだが骨子はなんとか組み立てた。19時、頭を切り替えてハイレベル設計のため再度リサーチ確認するが、なんと言うか指針を持たずに建て増しを続けたボロボロなサイトなため時間がかかる。なんとか提案の骨子まで集中。23時、午後考えた某社トップの考えをチームに説明。段取りと押えどころを示唆。またもや時計を見ると24時。ううう。なんか忙しいなぁ。

resolution control

コミュニケーションデザインにおいて、「写真」というものを、単にカメラで撮ったものと安易に定義してしまわないこと。その前に、コミュニケーションを成立させていくというミッションの中、その情報伝達に有効なビジュアルが持つべき、必要充分な「意味性での解像度」を設定し、さらに、それにはどのような表現手法があるのか、という広い視点が先に必要だ。

つまり、そうした視点で、タイポグラフィや写真やイラストレーションという手法を同時に捉えておく必要がある(当然、そこに、グリッドシステムや組み版、さらには視線誘導やモーションも同時に連鎖させる)。

そして、その位置に立脚することからのみ「ノーマルな写真」というスタンダードを自ら設定することが可能となり、そこから写真のテクニックではなく、意味的な情報解像度を自由に操ることができるようになる。

これは「写真を撮る」という側ではなく、「写真を操る」という側の論理としてデザイナーは身に付けておくべきものだ。さらに、それらが見据えられて初めて「写真を作る」ことに参加できる。そしてそれが写真を扱おうとするアートディレクターが持つべき最低限の資質条件とも言える。

っていうような流れで、「写真」についての講義を、昨夜の信蔵塾で行ったわけだが、こうした視点に立脚するには経験も必要だが、何よりも多くの写真をちゃんと見ておく必要がある。おまえら、本物の写真をもっと見て、信じられないような本物の写実派絵画も見ろ。レンブラントとアーヴィング・ペンを同時に思い浮かべられるようになりなさい。そうすれば北斎がわかるようになる。

Monday, November 10, 2003

works, today 1110/03

8時半起床。安静を心がけた週末だったが本調子に戻ったとは言い難い感触。10時、連載執筆開始。12時半、会議にメンバ揃わずF村君ごめん。13時、某社コンテンツの企画詰めとリサーチ。14時、連載執筆に戻る。17時、来客。19時、日経デザインへ出稿完了。今回はリスクマネジメントの総論について書いた。20時、某社中期計画の擦り合せ。今後のインフラ整備とコミュニケーション環境の変化を見据え時期を早めた展開とフレキシビリティを示唆。21時、一時間遅れで「信蔵塾」を開講し2時間弱話す。23時、撮影の段取り。水曜までにツメる部分を指示。時計を見たら24時前。急いで明日の準備再開。明日は朝一番から某社トップマネジメントとミーティング。頭をフル回転させねばならない。

boundaries between

よくアートとデザインの違いについて問われます。そんな時、デザインは「お仕事」だけれどもアートは「人生」かな?と答えます。デザインと人生を一体化させるにはかなり矛盾がありますが、アートと人生または生活との一致は当然の事と思います。アートはそれ自体が目的ですが、デザインは目的のための手段のように思います。そこがデザインと人生の一致しないところだと思います。

横尾忠則せんせのお言葉。御意です。というか僕はまだまだ全然駄目です。まだ「お仕事」としてのデザインさえ満足に出来ません。そこが不完全なので、先生が言われる「デザインと人生が一致しないこと」の別の次元に目を向ける余裕がありません。単に不器用なのかもしれませんが意識的に黒子側を続けながら自分を見つめ続けています。精進します。

Sunday, November 09, 2003

rest, today 1109/03

8時に目覚めるが動かず身体を労りながら午前中は意識的に安静。鍼の予約取れず。かと言って知らない鍼灸院には怖くて行けない。12時、自覚する身体の様子から今日は終日安静を決める。13時、麦酒を少し飲み、ほろ酔いに逆らわず意識的に惰眠。夕刻、背中(右上の腰裏)の痛みが少し緩む感じ。夜、来週始まる新規某社のグローバルなコミュニケーションフレームを少し考える。投票終了後選挙速報を観る。山崎と熊谷の落選は当然か。意外と思ったのは真紀子と辞めた野中のテレビ出演。二人とも有権者を道具にしてる。なにが先生なんだか。社民の土井婆は妖怪神通力皆無をさらけ出しても強がり。田中康夫も化け物の仲間入りを自ら標榜。管も益々老獪。どっちにしろ、彼らが国のことを口にするとムカつく。ま、それはさておき、とにかく安静。治癒力を戻すぞ。

Saturday, November 08, 2003

rest, today 1108/03

起床後も安静。午後、近所のリストランテで食事。根津美術館あたりまでゆっくり散歩。去年はかなり気に入るセータが買えたJIL SANDERを覗く。黒のパーカが気に入ったが他には特別に欲しいものなし。その後、飯倉の某Cafe(秘密)に移動してぼさーっとVogueを見る。ガリアーノの遊び方とマッシモの色の感覚はさすがに凄いと思ったが別に得るものなしという感じ。頭回ってねーなと思いつつ、ぼさモードのままWallpaperを開いたら急に幾つかアイデアが出る。忘れないうちに家に戻ってメモを何枚か描く。夕食はT(秘密)でさよりの刺身と鯛めしに舌鼓。

Friday, November 07, 2003

works, today 1107/03

3時就寝。9時半起床。曇天で暗い。あるメールを読み少し根深い問題が発生している事に気づく。常時走っている案件の数も多く、個々の案件の状況は見えていても細かい意識まで明瞭に把握できていない。簡単ではないが誠実に善処していくことにする。12時まで連載執筆。毎度の事だが3,000字は大変だ。 13時、四ツ谷でbAの全体会議。M生さんの話が自分の話と理解できた社員は少ないと思うが貴重なお話と勇気を頂き深く感謝。S海もお疲れさん。17時、帰社。業務再開。二社分のデザインを集中して片付ける。19時、来週後半から始まる撮影の段取り。スタイリングのアイデアを出す。大量な撮影な上にモデルでロケ。周到な準備が必要。20時半、また吐く。体調最悪。仕事続けられず21時半頃に帰宅し横になる。週末に鍼に行くかな…。

works, today 1106/03

3時間寝て2時頃から残りの仕事に取り掛かる。明け方もう一度寝て9時半起床。後手後手になっている連載の執筆。13時、某社へ。終わって強い疲れを感じる。15時に帰社。すぐ面接。その後、かなりデカい案件の話があり手短にマネジメントミーティング。16時半、デザイン作業に入り集中。19時、K社案件の打ち上げに出発しまっせと言われるが、う、行けねーよ、しくしくモード。20時、新しい某社サイトのデザイン表現について打ち合わせ。コンセプトを説明し、出来る限り抑えた表現でセンス良く行くという指針を出す。直後、ものすごくご無沙汰しているW辺さんから連絡。昨日のカンファレンスに来られていたらしく、12月に講演を頼まれ少し恐縮する。21時頃デスクに戻ってデザイン再開。途中休憩を挟み23時頃に一通り完成。そのままFlash作業に入り25 時終了。待ってくれていたY沢に確認サーバへのアップを頼み本日終了。帰宅してから連載の続きを書くつもり。

Thursday, November 06, 2003

Amodal Suspension

山口情報芸術センターの開館記念に行われている「AMODAL SUSPENSION」が興味深い。リレーショナルアーキテクチャとされている通り、送ったメッセージを光の動きに置き換えて再構築し、メッセージとメッセージの出会いを空間で行っている。こうしたインタラクティブ性を持ったプロジェクトはbAでも幾つか手がけてきたが、20基のサーチライトがグイグイ動くさまはさぞ壮観だろうなと、リアルタイムに中継されているビデオからでも容易に想像できる。こうして東京に居ながらにして山口の上空で遊ぶことで得られる感覚は、自分の存在が時空を越えているようで面白い。唯一、サイトがしょぼいのが悲しい。言ってくれたら作ってあげたのに…。

shinzo's workshop 3

今週も連休ということで休講したけど次回の「信蔵塾」のテーマは「写真」について解説の予定。もちろん、どう撮るかという写真塾(これはこれでやってもいいと思ってるが)ではなく、コミュニケーションにおける写真の役割をどう認識していくかと、デザインの中で写真をどのように扱うかといった基礎的なことについて時間を使ってみるつもり。あと、写真といってもピンからキリまで非常に多様。それをどう見分けるかに関してよく質問されるが、それを教えるには基礎的に多くの写真を見ているという前提が必要なのと、アートディレクションとしての視野がいるので、それは個別に教えますんでお気軽に(謎)。

Honda Element Purpose

HONDAアメリカで企画開発され、逆輸入で日本でも販売された「ELEMENT(国内のプロモーションをbAは手伝った)」の新しい広告。無数のレゴがCGだということを思わせない微細な映像から始まるが最後まで玩具っぽく続くあたり微妙。映像は「CQ」の監督、Roman Coppola。HONDAつながりで思い出すのは話題になった英国HONDAのピタゴラスィッチ版(謎)「Accord」の広告。600万ドルという巨額の制作費が注ぎ込まれたらしい(ホントかよ)という話を聞いたが、その金額を十分の一としても日本の代理店は気合が足りない感じがする。

別に広告は気合で作るものではない。だが多くの代理店が「広告代理店」を改め「広告会社」と自らの立ち位置を再定義してから随分と時間が経つが、本質は変わっていないと思うことは少なくない。その最たる例は、クライアントの宣伝部に新しい価値を「教えない」というスタンスがまだ生きていることだ。

具体名は出さないが某一部上場企業の宣伝部は四方八方から代理店に情報封鎖され年間数百億のメディアバイイングを躊躇無く選択させられていた。結果、クライアントの売上は横ばいから下降を描き、クライアントで人事異動が行われ、新たにコンペということになったが、代理店にとってこの事態は、ピンチではなくチャンスだという認識を持って受け止めていた。これを逆読みすれば、新しい価値をクライアントが求め始めると、単純に利益率が低下するという構造の上に今も代理店が立脚していることの現われとも言える。

しかし一方でメディアバイイングを中心とした利益構造では先が無いということを充分に理解し奮闘されている広告人を僕は数多く知っている。だが巨艦、それも全体としての巨大艦隊は簡単には舵を切れない利益複合体の中にいる。それは官僚、政治家、特殊法人と同一の図式であり、それをも含んだ想像を絶するシンジケートが存在している。それは注意深く日経新聞を読んでいるだけでも明滅することがある。

Wednesday, November 05, 2003

works, today 1105/03

準備万端整え4時帰宅、5時就寝。起床、9時半。顔を洗い午後からのプレゼンに向けて気合を入れる。その時に頭がフル回転していなければ駄目。頭を冴えさせるために意識的に多様な連想と論理的な思考を繰り返し脳髄に血を通わせる。

13時、某社へ。2時間半のプレゼン。話しつつ次々に考えがフィットしている手応え。終わって見ると信頼を得た感触。この感触は「ここだけの話」としてこの段階で決して外部に語られることのない中長期の経営戦略と内部での経営企画(もちろん一部だが)を先方のマネジメントが語り始める瞬間だ。それを聞けば聞くほど、聞いたことを自分の考える提案や企画に練り込んで行かねばならず、それはそれで重く自分に圧し掛かる。だが、それは冥利に尽きることであり喜びでもある。真剣に考え誠実に取り組むことを続けるのみ。15時半、少し予定が押していて焦りながら某社を後にしてタクシーに飛び乗る。

16時すぎ竹芝に到着。着いてみるとマクロメディアの田中さんのプレゼン中。やべーと思って焦ったが控え室は平和。をや?と思ったら出番は 17時半からだった。あらら、と思ったが後の祭り。仕方なく待機しながら連載を書いてみたりする。17時半、壇上へ。パネラーの方々の専門を聞き、ビジネス面でビジョンを話すのが僕の役割と勝手に判断して今の考えを話す。無事終わってお疲れさま。その後の懇親会では前々から会いたいなと思っていた方々に数多く挨拶され恐縮しつつ楽しく歓談。RIAらしく、SE系、コンサル系、デザ系と幅広く楽しかった。

19時半帰社。頭を切り替えてデザイン開始。某社の懸案の件はすでに仏が進めてくれていたので調整と指示で先が見える。引き続き別の某社のデザインに懸かろうとしたが調子悪い。寝不足か集中不可能。明日までに仕上げる予定のものは少なくないので急遽一部を金弥にヘルプを頼む。明日は午後から某社専務へのトップマネジメントプレゼンがある。そちらを反芻しながら22時頃一旦帰宅。

symbol mark design

見たものは誰でも忘れる。でも、もう一度見たときに、「あ、あれだ」と判別できる(弁別性というブランド表現の基本)。さらに、シンボルが指し示すものとの経験を持つ(使ってみたりするブランド体験)と、シンボルに込められた意味が体験を通じてわかり(ブランド知識の共有)、見ているシンボルそのものがモノ化していくという感覚(ブランドの暗黙知レベルでの理解)に移っていく。そして、リフレクティブフロー状態が起こる。良いシンボルは全部こういった対話が成立する。

これらはロゴタイプやシンボルマークをデザインする時に強く意識すべきことだ。Napsterのシンボルは僕の内でこの対話が起こった。古くはSonyのWalkmanのロゴ(リファインされた今のW-dotも素晴らしい)もそうだった。また、Disneyのロゴもそうだし、Nikeのシンボルも、Yohji Yamamotoのシグニチャもそうだ。ネットで言えばNetscapeのロゴも対話が起こって自分の中に意味性を共有できたひとつの例として挙げられる。パブリック性の高いモノで言えばオリンピックのマークなども、まさにそういう内包された意味性を体験で共有できるものだ。逆に文字だけのロゴタイプのものは対話が起きにくいのでブランド知識共有には別の手段を講じる必要があるが、それはまた別の機会に書く。

というか、Napsterのシンボルマークについて書いたので、ついでにメモを残すつもりだったが、なんか書いているうちにいつもの信蔵塾っぽくなってしまったぞい。

napster 2.0

カンバックキャンペーンがシール攻撃っぽい演出だったので期待してたナプスターが、普通のというか毒気の抜けた優等生っぽい有料音楽ダウンロードサービス(米国のみの利用可能)に変身して戻ってきた。僕は旧ナプスターには随分お世話になったが、このどこか不良っぽい、でも完成度の高いシンボルマークのデザインに魅了されていた。

synesthesia

某社のコンテンツ企画を考えているうち、このシネスシージアに辿りつく。「共感覚」と訳された状態について、だ。色々と調べているうちに松岡正剛さんの「共感覚者の驚くべき日常」へのコメントに出会う。僕には若き日に体験したLSDの感覚しか想像の糸口がないが、僕たちは色を「色」として捉えながらも、色彩の「彩」の方の認知に多くの感覚を費やしているような気がしている。たとえば少女たちの「きゃー」という歓声は黄色いという感覚だ。

Tuesday, November 04, 2003

works, today 1104/03

朝から次々に問題が続出し対処に追われる。表示されるはずのswfが表示されない件は単にzip圧縮での送付とその解凍が原因でサーバ経由の受け渡しで解決。某サイト上で発生した問題はcgiの凡ミスが原因で急遽書き直して対処、とか。おまえら、どれもこれも凡ミスというか単純にその都度の業務を正確に遂行すれば済む話。どんなに忙しくても、どんなに些細なことでも、いい加減なことを繰り返すと必ずツケが回ってくることを心しとけ。このどアホ。今日の仕事の詳細はあまり書けない。だが明日の昼間は、ほとんど打ち合わせやプレゼンや講演のようなことで潰れてしまうので、明後日までに必要なコトを黙々とこなしている。時計を見るとすでに日が変わるが、勇吾の事務所開きにはまだまだ行けそうにない(今夜は無理かな)。

La Toscana / gourmet

テレ朝のIQの番組見てたけど問題があまりに簡単というか読めてしまってつまんなかったので代官山の「RISTORANTE LA TOSCANA」で食事。この店は昼も夜もよく行くのでまいどーって感じ。今夜も僕のこの店の定番の手打ちのパスタとルコラと食べる子牛のカツレツで舌鼓。まったりカラメルパンナコッタもお薦め。

XELIBRI

XELIBRIはSIEMENSのデザイン重視系携帯電話のブランド。そのデザインを手がけているのはIDEOのようだ。日本でもKDDIが発表してバカ売れしてるデザイン携帯だが、モノだけの話ではなく仕組みとして僕が注目するのはXELIBRIの打ち出し方。それは、今年の春夏はこれ、秋冬はこれ、というように、コレクションシステムを持ち込んでいること。これはまさにファッションの手法で、モノ自体とブランド両面に価値を持ち続けさせる仕組みそのものでもある。日本の携帯市場はもとよりデジカメ市場でもようやくファッション性を高めスタイリッシュなイメージ訴求が行われ始めた。だが、ここまでの仕組みを大手のメーカーが出来ている例はない。

Blog of the Yeah!

突然メールが来て、shinzlogがノミネートされましたとのこと。それもなぜかデザイン部門。この日記、何もデザインしていないしデザイン的なコト全然書いてないんですけどいいんでしょうか。まぁ「Year」ぢゃなくて「Yeah!」っていうことなので別にいいんだろうとか思いますが。というか応募登録したの誰ですか。

Sunday, November 02, 2003

rest, today 1102/03

またも惰眠に次ぐ惰眠。どれだけ寝れば足りるのかわからないが、足りていなかったことだけは確かなようだ。起きてから、意識的に特別な刺激に触れないように気をつけながら、ぼさーっとした時間を過ごす。論文や企画系を全部伏せ、仕事と全然関係ない本を数冊書棚から引き抜いて読む。いや、読むというか文字を追いながら、意識的に普段と違う文脈に触れようと努める。そうして徐々に頭が普通に戻る感触。うまく言えないが、右脳と左脳のバランスだけではなく、頭の中の血が巡る文脈のバランスが、僕の日常の業務の中にいると、どうにも狂って来る。

それを引き戻すキッカケはバカ系の笑いだったりする。それは。例えばこの「おみゃー何しに行ったんだよ」とか「この田嶋陽子」とか「こりゃ神業」とかを見て、わはは、とか、すげー、とか言う、どーでもいい感覚だ。日頃はありとあらゆる事をロジカルに受け止め、瞬時に深く思考して論旨明瞭にアウトプットする、というのが僕の役目。その意味では、それのまったく逆側の「わはは」とか「なんじゃこりゃ」というような、バカ系の感覚が足りなくなることが、実は一番怖い。

終日、ぼさーを続けたが体調戻らず夕刻床に伏せる。K君の結婚のお祝いに行くつもりだったが動けず。夜おそく這い出して食事してから、M帆嬢と待ち合わせてまいどー。クラスカのレセプション以来か。いつもだが明るい彼女には癒される。Oスカー社長の店の怪しいサービスの話や、O崎くんの必死PV作りの裏話に笑ううち元気出る。彼女はグルメ。特に坦々麺に関しては一家言持つだけ食べ尽くしたそうで今度リストを送ってくれる予定。そんな話を聞いていてブログ開設を薦める。面白い個性が生むものこそ面白いのだから。

COMMENTS : おっはよう~M帆嬢です。今日も朝から忙しく・・・今週は新聞当番なのよー。朝いちばんに、地下の新聞置き場から大量の新聞をとってこなくてはいけないの。しょぼ~ん。そういえば私の新聞デビューは知る人ぞ知る業界紙「燃料油脂新聞」。表彰盆係させられていている時、社長と表彰者との3ショットが第一面を飾ったの。洒落てるねー。シンゾー日記拝見させて頂きました。なんだか毎日楽しそう&忙しそうだけど、なんだか気づくと寝てない!?しんぞーさんにとっては、寝ることも事件のひとつなのか・・・・ふむふむ。とにかく私もようやくネットデビュー?を飾れて光栄です。「M帆嬢」なんて、なんだか素敵な響き!忙しいところお手数ですが「M帆嬢」のところ、「クラスカ」と同じ扱いにして欲しいのー!!リンク先は私のプロフィールと「たんたんレポート」。ついでに「BALI旅行同行者&お婿さん募集」フォーム、どう? NAME : M帆 : November 4, 2003 11:41 AM

COMMENTS : K君です(笑)結婚式は大成功でした!皆さん楽しんでいただけたようで、ボクは本当に幸せな人間だとつくづく思いました。ボクが生まれてから1度しか見たことの無い父の涙も、ようやく2度目を見ることができました。これからワイフ(仮称)ともども力を合わせてがんばって参りますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします!また落ち着いたらお邪魔させていただきます。 NAME : spf : November 5, 2003 10:22 PM

economics, low and copyrights

林紘一郎先生のDマーク提唱を読み込みながら、今の時代、そしてこれから先の時代の変化に向けて考えなければ、と思い浮かんだことは、すでにすべて考え尽くされていた。それどころか今年の6月に発表された「法と経済学」の方法論と著作権への応用という論文からは、単に著作がどうだを越えて、今後の多様な経済活動の仕組みを教えてくれる。まさに素晴らしいの一言に尽きる。

さらに、この論文に辿りついたとき、この数日間考えていたことの答えを、こうして得られる環境(ネット)の素晴らしさを実感し直す。余談だがネット以前では学者は他人がやっていない研究テーマ、つまり歴史に自分の名を残せる可能性を知る術は学会(と学会での論文発表)しかなかったそうだ。当然、アホでマヌケでその場限りの興味に生きている僕は、このような高度で専門性の高い文書に触れることなど有り得ないばかりか、その存在を知る事すら叶わなかった。しかし今は違う。だからこそ、こうして知識を得ることが出来るという体験をした自分は、では、逆に何を残して行けるのか、ということに意識が行く。僕は一貫した行動が出来ているのだろうか、と。

Saturday, November 01, 2003

BO #3 / gourmet

今夜は、西麻布の「坊」の3階にある「坊・其の三」で晩飯。「坊」には「其の一」、「其の弐」と、この「其の三」があるが、どの店にもよく行く。「其の三」では、いつもおまかせで食べるが、旬のものを美味しく食べさせてくれるので僕的には「◎」。でも深夜は営業していないので週末しか行けない。

rest, today 1101/03

惰眠が過ぎてベッドから降りたのはなんと午後2時。寝た。寝まくった。久しぶりに寝たいだけ寝た感じ。夕方から街に出てぶらぶら。「Neil Barrett」で皮のひじ当てのついたブラックのジャケット(写真はウールだけど買ったのはストレッチ素材)を買う。ホントはこのハーフコートが欲しかったけど、僕のサイズはもうなくてしょぼーん。その後、「THEORY」に。ゴールドのウォッシュベルベットのパンツも欲しいと思ったが、とりあえずサンドベージュのベルベットコーデュロイのスーツを買う。セオリーはニールなんかに較べると全然安いんだけど、元々ストレッチから始まってるブランドだけに着心地が良く、スタイルも好きなのでよく買ってる。そのあと西麻布の「坊其の三」で晩飯。ちょっと酔っ払ったので、酔い覚ましに、坂を登り、日赤通り経由で家までぶらぶら歩いて帰宅。今日は休んだ感じがした。明日は働くぞ。