Friday, October 21, 2005
Avedon dead...
アヴェドンが死んでそろそろ一年が経つ。アヴェドンは最後の最後までファッションを撮り続けていた。プロモーションとしてはディオール・オムの仕事が最後になるのだろうか。彼が撮るポートレートは、常に驚くほどの精緻さを持って見るものに迫ってきた。さらに、その圧倒的な描写力を持っているのに関わらず、常にガラスのように滑らかで繊細な写真。一切の無駄がない究極の洗練。そこには誰も到達できない世界があった。家にある色々なアヴェドンの写真集を広げ、さらにエゴイストの創刊号などを見て、いまさらながらにため息が出る。何十年も、ずっとずっと第一線に君臨し、後進の追い上げを寄せ付けるどころか、常に新しいかった彼の完成度の高さは、もう残された写真から読み取るしかない。何冊も僕の本棚意には彼の写真集がある。また神戸ファッション美術館のブランディングを手がけたときには、彼のオリジナルプリントを扱って興奮した記憶も鮮明だ。個々の写真集に関しては、[ shinzlog - Books ] の方に、それぞれ思うことを書き記していこうと思う。とにかく、いまこうしてアヴェドンの写真に静かに対峙できるこの時間を大切にしたい。
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