明け方、寝ぼけていたのか立ち上がった足がもつれて転倒。その瞬間に痛みは感じなかったのだが、一瞬間を置いての激痛。えっと思って足元を見ると血の海。なんと右足の裏の親指の付け根部分がバックリ裂け、鮮血が流れ落ちている。
頭が白くなるような痛みを堪えながら洗面所で傷口を水で洗い、傷口を合わせてから包帯できつく止血巻き。同時に足首とひざ裏をタオルで縛る。止血方法は子供の頃にボーイスカウトで徹底的に仕込まれているし、これまでも何人もの怪我人の応急処置の経験があるので問題ないのだが、自分の傷を止血するのは久しぶり。痛み止めにとりあえず頭痛薬を飲んでひと段落。
救急車を呼ぶほどでもないし、かといって、縫わずに済むはずのない深さの傷なので、とりあえず、タクシーが走り出す時間まで足を上げて横になる。止血が効いてきた感じで、ドクドク感が弱まり鎮痛剤のおかげか不思議と冷静。1時間ほど安静にしてから立ち上がろうとしたが、その瞬間に激痛が来る。じっとして横になっていると痛みが和らぐ。困ったなぁ、と思いつつ、その繰り返し。なんとか着替え、左足だけ靴をはいて、ERのある広尾病院へ。タクシーを降りて片足でぼちぼち歩こうとしている僕を見つけた看護婦さんが車椅子を運んできてくれる。
受付で症状を言うと、本来の外科は大きなオペが入っているので今日は駄目とのこと。でも受付の人が「待ってなさい」と、わざわざ整形外科まで走ってくれて、診察を取り付けてきてくれる。「ちょっと待ってもらわなきゃいけないけど見てあげるって」と。なんか優しさが沁みる。
初めて車椅子というものを自分でコントロールして整形外科まで行き、随分待たされたけれど無事診察。骨は異常無し。傷口に直接注射針を差す局部麻酔の激痛(きつい)をなんとか耐え、目の前で洗浄・消毒・縫合手術。結局12針。自分で思っていたよりも大きく裂けていたようだが、順調なら2週間ほどで抜糸できるだろうとのこと。
立ち上がってみると、縫ってもらったことで傷口のねじれが無くなり、麻酔が切れても随分と楽。車椅子を置いて踵歩きで会計まで歩けたので自分的にも少し安心。ふと時計を見ると15時を回っていた。こんなことで怪我するなんて簡単に言えば年取ったってことだなとしみじみ。加齢障害という言葉が頭をよぎる。
Thursday, January 15, 2004
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