何の変哲も無い一枚の葉が、なぜこんなに色鮮やかなのか。じっとそれを見続けながら太陽光の色温度の違いに気づき、それからは昼夜問わずあらゆる景色でそれを肉眼で感じるようになった。その違いを言葉で書くのは難しい。補色関係にある色が同時に際立ち、それらが相乗して作る色感。それは、ケルビンによる赤味と青味がどうのという話では語りきれない全体の豊かな印象だ。
さらに美しい光景に出会うこと自体が重要なんだ、という思いを新たにした。僕の日常は、美しい被写体を作る立場であり、そこにあるものの中にある美しさを見い出し切り取ることが仕事なのだが、その美しいものそのものに出会えなければ、美しい写真は作れない。そんなあたりまえのことを思い出した。美しいものに出会えること自体が、そもそも問われている才能なのだ、と。
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