Monday, January 12, 2009

50年前の鳶職人

かっちょえー!これは毎日新聞の「昭和毎日」の中のひとコマ(僕、このサイトすごく好きです)で、1958年7月に撮影された東京タワー建設中の鳶職人たちの姿。

タワーを建てるにしても、作業現場の安全基準はもとより、そもそもの建築工法自体が大きく変わってしまったから、もうこんな姿は二度と見られないわけですが、パリのエッフェル塔の建設や、エンパイア・ステートビルなどのNYの摩天楼の建設なんかでも同様の写真が残されています。だけど、この東京の鳶職人が一番かっこいい。そういう外国の写真ってだいたい建物の内側というか足場側から撮影されてるんだけど、この写真ってヘリコプターから撮られてて、風とかかなり強く吹いてると思われるんだけど、なんなんですかこのノンビリした雰囲気は…。良く見ると鉄骨の一番上に立ってる人の足元は中抜けですよ。つまり「■」じゃなくて「□」な鉄骨なわけで、その細い両角に足を置いて立ってたりするわけですが、どう見ても命綱っぽいものが見当たりません。「超絶!素手で鉄塔!決死の登頂作戦!」な状況なのに「日常!鉄塔でいつもの一服!休憩の図」になっとる…。彼らの辞書には「落下する」という状況は載っていないみたいです。僕は基本的に高いところがダメなので、これ見てるだけでお尻がむずむずするんですが、とにかく明日からは東京タワーが違って見えそうです。かしこ。

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