Wednesday, September 17, 2003

Digitaly Shoplifter

アミューズの河井さんとの打ち合わせに移動中に面白い記事を見つけた。僕は、こういう行為を「デジタル万引き」と呼ぶとは知らなかった。この件を取り上げた記事曰く、『デジタル万引きとは、カメラ付携帯電話機で書籍・雑誌から欲しい情報を撮影する行為』なんだそうだ。そう言われてみれば確かに万引きかもしれないが、その場で現行犯として別室に連れて行かれて警察呼ばれちゃうワケでもないだろうし、どうなんだろうか。

駅にぶらさがっているデカい時刻表を携帯でスナップするのと、「みどりの窓口」に置いてある出版物としての時刻表(時刻表という出版物としての価値の存在)を携帯でスナップすること。そこで意識を変えろというような感じにも思えて、うむむ、な感じもする。だが、著作権から始まる既得権益が存在し、それを前提としての生業があり、それが対価を払う情報消費の反対側にあるからこそ経済循環は存続されるわけで微妙な問題だ。

一方、記事でもnapsterに近いと言っているが、情報授受の流通時の価値について考えると、以前、自分の連載の中で、「携帯持って書店に行って、色々手に取って本を選び、ISBNを記録して注文はアマゾンで。というような僕のライフスタイルって、その書店を書籍見本の場と化してしまい、書店という業態を崩壊させて行くのかもしれない」と書いたことと、この「デジタル万引き」の話が微妙にクロスしてる感じがする。

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