Thursday, November 27, 2008
読めない漢字:埃
はい。「埃」は「ほこり」ですよ。それは読めます。では、この文字、音読みでなんて読むの?ってことで読めませんでした。「埃」は「あい」です(しくしく)。つまり「塵埃」は「じんあい」です。読めなかったのは、藤沢周平の「市塵」を読んでいて「塵埃」という熟語が出てきたときです。元禄16年の江戸の晩秋に地震が連発し、11月22日に主人公が甲府藩邸に向かったときの描写で、「その夜地震が来るとただちに供を連れて家を出、桜田の甲府藩邸にむかったのだが、足元の地面は波打ち、空は夜目にも塵埃に覆われ、箸を折るような音を立てて家が倒れると、押しつぶされた人びとの泣き叫ぶ声が四方にひびいて、凄惨な情景だったのである」という一節でした。いやー、この精緻な描写、藤沢周平ってホントに天才だなぁ…、ってのはこの際置いておいて、書けない漢字もあるんだけど、読めない漢字もあるんです(しくしく)。読めないのはパソコンを使っての弊害ぢゃないです。はい。単純に勉強不足。バカってことです。漢字の意味はわかるし、いまどき使わないじゃんっていう言い訳もあるんですが、フツーに読めないのはクヤシイです。勉強し直します。情けないよなー。
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