Friday, March 13, 2009

書けない漢字: 耄碌

昔は(っていう言い方自体が古いんだけど)、テレビとか映画とかで「このもうろくジジイ!」みたいな言い方というか台詞って、けっこう耳にした気がするんだけど最近は聞かなくなった気がします。やっぱ卑下する言葉っていうニュアンスが強いから、差別用語とか、放送禁止用語とか、そういう方向で放送しちゃいけない部類なのかな?って色々調べてみたんだけど「もうろく」って言葉自体が「ダメー!」っていうのは見つけられなかった(なんかそういうリソースがあったら教えてください)。ただ、江戸時代頃に「痴呆症(今は認知症って言うらしい。なんかややこしいな)」の状態を「耄碌した」と言ったっていう一説は出てきた。だけど、昭和で使われてた「耄碌」ってのは、もうちょっと軽いっていうか、耳が遠くて、ぽけーっとしながらニコニコしてる感じって言うのかな。それは痴呆じゃくて、もっと温かいニュアンスを持った「ボケ」た感じだったんだよな…。とりあえずそういう禁止言葉の方向性は置いておいて、そもそも「もうろく」ってのは何を意味しているのか、ってところを調べてみると、「常識ぽてち」さんの詳細解説に自分の知りたかったことが載っていた。

「もうろく」とは漢字で書くと「耄碌」になります。「耄」はおいぼれること。この「おいぼれる」も、漢字で書くと「老い耄れる」となります。つまり老いて衰えることをいいます。歳をとり、その結果思考力・記憶力などがひどく衰えて何がなんだかわからなくなることを「耄碌した」といい、自嘲したり、また他人に対して軽い侮蔑を含んで用いられる言葉です。「耄」という言葉は「老いて更に毛のように細くなる」という意味。江戸時代あたりには使われていたようで、当時は80、90歳くらいの高齢な老人をさしていいました。平均寿命が40歳から50歳くらいの時代ですから、長寿の意味もあったのではないでしょうか。耄碌の「碌」は役に立たないこと、を意味します。「碌」という字の右側の「つくり」は緑、禄、録などと同じですが、これらは皆「生きていくうえで役に立つもの」という前向きな意味があります。ところが「へん」が石の「碌」の字は、石は食べられないし、あまり役に立たない、という意味であるようです。「ろくすっぽ役に立たない」の「ろく」はこの「碌」をあてて使います。

とのこと。なるほどー。「年老いて役に立たない」って感じなわけだ。痴呆でまわりに迷惑かけるなら、さっさと死にたいんですけど、僕はどこかで「年老いて役に立たない」っていうジジイになって死にたいなって思ってるですよねー。僕の理想の死に方は「年老いて役に立たない」感じで、ちょっと手間がかかる感じになった頃、ある日「おじいちゃん、起きないよー」って言われて息絶えてる(理想はコタツ)って死に方です(笑)。うーん、どうなんだろね。「憎まれっ子世にはばかる」とも言うし「おめーは畳の上で死ねねーぞ」って言われたこともあるからなぁ…。まぁ、そういう死に方が出来るように、今後は出来るだけ徳のある生き方をして行きたいとは思っています。んで、このエントリーですけど、要は「もうろく」って漢字が書けなかったんです(最後に言うなー)。あれー、どう書くんだっけなーと思って携帯で入力してみたけど、なぜかauの携帯のFEPでは漢字に変換しなーい!マジかよー。みたいなコトで…。はい。すんません。どうせ耄碌するんだから覚えとけっちゅーの、ってことです(しょぼーん)。

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