このブログでは、出来れば良いデザインや、練られたコミュニケーションデザインをクリップして行きたいと思っているのだが、この「Nikon | ニコン 歴史発見!」は、その正反対。ありえない低レベルに唖然とした。
これを見た直後に、Twitterで「なんで企業の歴史を伝えるのに、見に来てるひとにミッション与えてクリアさせなきゃならんの。ユーザー馬鹿にすんなって。アホくさ度ぶっちぎり」。とメモった。いま、冷静になってこのエントリーを書いてはいるが、改めて「ぶっちぎり」だと思います。だって「ニコン」ですよ。中小企業でもなく、ネットのサービスサイトでもなく、誰でも知っている伝統と歴史を誇り、十分なブランド価値を保持している企業が、こういう自滅型のコンテンツを堂々と公開してしまうことに僕は耐えられないので、警鐘を鳴らしておきたいと思います。
そもそも、自社の歴史を知りたいと思った人に「その前に、君にその素質があるか試させてもらおう」って言いますかね。なんですか。「これからミッションを与える」って。理解できません。ていうか、その高圧的な態度は「ニコン」という会社のパーソナリティなんですか?ていうか、なんですか、このパースの狂った安っぽいイラストは。「ニコンの歴史」ですよ。こんなに薄っぺらいんですか?……ていうか、って言い始めたらキリがないです。
あのですね。「歴史」というのは、ブランドにとって最大の資産なんですよ。追随しようという企業が逆立ちしても手に入らないものですから、ブランド力を競い合う場合に「歴史」は最大の武器でもあります。そういう意識を「ニコン」さん自身がもっと深めたほうがいいと思います。おそらくこのサイトを作ったというかデザインなんかを手がけた制作側の会社さんは、そういう「非常に重要な企業の資産」を扱っているんだという意識は皆無だったのでしょうし、こんなものを提案して納品しちゃうそんなクソ会社は飛ばされようが潰されようがどうでもいいんですけど、「ニコン」さんの企業価値が下がるのは見逃せません。ぶっちゃけ、このサイトは存在しないほうがいい。即時で「ありがとうございました」と掲示して、このコンテンツは撤収すべき、と僕は思います。
Thursday, March 19, 2009
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うう
ReplyDeleteこれは福井さんが在籍されていた制作会社が作成されたのではないのですか?であれば元お弟子さんですよね?
ReplyDeleteなぜ直接伝えずblogを通して伝えるのでしょうか?
直接伝えるよりも心に響くもんなのですか?
イヤ、違う制作会社が作成したからですかね???
順番に答えますけど。
ReplyDelete・僕が在籍していた会社が作ったかのかどうかは今も知りません。
・退社してから長いので何を手がけてるとか全然知りません。
・なので直接伝えるすべはありません。
・相手が誰かは別にして、心に響いてくれたら本望です。
・というか論旨は制作会社の糾弾ではない。
・そもそもブランドコミュニケーションとしてマズいことを指摘したい。
・僕のモノ言いが悪かったら謝罪します。
それから「弟子」っていうことですけど、
・いま元の会社で誰が働いてるのか全然知りません。
・だけど少なくとも僕と共に働いてくれた人は今も大切に思っています。
・弟子と自認してくれてる人なら、これは作らないと信じてます。
確信がないにもかかわらずコメントしてしまった事を
ReplyDelete深く反省しています。
ご丁寧な対応ありがとうございました。
いえいえ、何も反省していただくことはありません。それよりもコメントありがとうございます(ぺこり)。
ReplyDeleteはじめまして。私はあなたがクソ会社とおっしゃるような、低レベルのご提案しかできない弱小会社で働いてます。ベストだと思うものを伝えても、色々な壁に阻まれていつも最終的にがっかりするものばかりです(; ;)
ReplyDeleteそんな、このニコンのサイトを作るスキルも全然ないような者ですがなんとなく思ったのは、こんなところで晒しているこの記事のほうが「ニコン」さんの企業価値を下げているんじゃないかなぁ、ということでした。私はけっこうサイトで楽しめたので。。
ひよっこの戯言すいません。。
晒す?意味わかりません。楽しめた?ブランドの歴史って楽しませるのが目的のコンテンツなんでしょうか。確かに辛辣な意見を言ってはいますが、明快な指針は提示してあるので、あなたには理解できないところを端折らずに、ちゃんと読んでもらえますかね。というか、もう少しブランドについて勉強してください。その上で「価値」という言葉を口にしてもらわないと、僕としてもあなたと会話のしようがありませんので、そこんとこよろしくお願いしまーす。
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