Thursday, March 05, 2009

victor magazine

New edition of Victor Online – every month

In the future, a new free Victor Online magazine will appear every month. Just like the printed version you will find news, updated equipment articles and inspiration from the world best photographers. In this issue you can meet former Hasselblad Masters photographer Marco Groob and award winning photographer Joel Meyerowitz – see you on Victor Online.

ハッセルからニュースレターが来た。その中で「ハッセルブラッドが出版している「victor」マガジンが、これからは毎月オンラインでも読めるようになりますんで、どーぞよろしく。今月はマルコ・グロブの写真をフィーチャーしてまーす(メールではGroobになってるけどGrobのタイポだね)」っていうリリースがあって、「おぉ!」ってことで、さっそく見たんだけど、ホントに雑誌一冊、まるごとそのまんまFlashで実装されてて「すごいじゃん」と思った。まんま度合いはHPとかEPSONの広告まで全部そのままだから100%という潔さ(これはこれで広告価値は維持してる)。で、これはこれでいいんじゃないかなと思った(このマガジンを見るには、まずはvictorのログイン画面にアクセスして、Registor nowのところで自分のメールアドレスを入力。それで複数のフローを経由すればすぐ見れます)。

「これはこれで」という意味だけど、これまで、こういうプロモーションとして作られるコンテンツをWebに置く場合って、元のエディトリアルを解体して「Flash化するとこういう感じ。どうですか?」みたいな作られかたが多かったように思うんだけど、この「victor」のように、元々のエディトリアルデザインの完成度が高い場合は、変に解体してFlash化してどことなく似て非なるものを作るよりも、そのまんまを見せたほうが世界観が失われないんだな、と思ったわけです。そのまんまならPDFでいいじゃん、という意見もあるかもしれないけれど、web上でのPDFというのは、単に雑誌やカタログという「モノ」として完結したものとしてしかWeb上では存在していないわけで、この「victor」のようにグローバルメニューをつけたりというようなWeb本来の状態とは別の次元の話なわけですね。その意味では、この「victor」のFlash化は、拡大して十分な解像度で見ることも出来るように作られているわけで(とりあえず上のサムネイル写真をクリックして見てもらえばわかります)、Flashを使うからこそ出来る「機能」というところを逸脱しない「賢い使われ方」のひとつの見本とも言える気がします。

また、この「victor」マガジンのサイトの作られ方って、「誰にでも」みたいなアクセシビリティ概念とか関係ナシで、とにかくハッセルブラッドというプロフェッショナルな道具を使うであろう人たちのネットワークやコンピュータの環境に、ずばり合わせた作り方になっているところも潔くていい感じに思います。まぁ、定期購読してる「victor」の「あのーちょっと本棚に入らないんですけどぉ」っていう大きなサイズの印刷版は、それはそれでモノとして楽しむとして、いずれにしてもWeb上のコンテンツっていうものがFlashでかっこいいとかどうとか、もうホントにどーでもよくて、そういうことではなく、ちゃんと見るに値するだけの「質」ってものをコンテンツ自体が持っているかどうかっていうことが、何よりも重要だってことを、改めて再確認した感じです(このコンテンツの「テクノロジー」のところなんかはホントに読むに値するだけのコンテンツだもんね)。

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