Monday, December 29, 2008

池田信夫的技巧

池田信夫 blogの「読まれた(らしい)ベストテン」が今日のエントリーにアップされた。「らしい」としたのは「当ブログの記事で今年読まれたものを「はてなブックマーク」で集計してみると、ベスト10は次のようになる。これはアクセスの多い順ではないが、注目度の順とはいえる」としつつ、エントリータイトルは「今年のベスト10(アクセス」とワケわかんない状態なので仕方ない。その順位とその内容は、ぶっちゃけどうでもいいのだが、興味を持ったのはそのタイトリングの妙だ。過去のエントリータイトルを見てみれば一目瞭然。池田信夫氏が立てる各エントリーは、僕のフィードリーダーの中でも際立つ存在感を醸し出す。それは彼のタイトルに因る。そのタイトルに惹きつけられてアクセスし、読んでみると肩透かし、というケースが多いので最近は騙されない(得るものもあるので言いすぎかな)が、内容がどうだと言う以前に、彼のちょっと言い切り型の表題のつけ方が、池田信夫blogのアクセス増加を生んでいるのは間違いない。論文執筆と言うよりも書籍や雑誌への寄稿に関わることで鍛えられた結果だろうか。それをご本人が「自分で読んでも、わかりにくくて大しておもしろくもないのに、なぜアクセスが増えるのか謎だ」と言うのは戴けない(急にそんなバカになってみる必要もないのに、そう吐露するあたりは学者風で微笑ましい感じだけれど)。とにかく「言い切る」は強い。「みたいに思うんだけどなー」という微妙な逃げニュアンスを常に含むことで、事前に敵を作らないポピュリズムがネットの中での作法とされている時代だからこそ、「言い切る」ことが注目されるのだと思う。

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