Thursday, December 11, 2008
Drive Every Drop | Honda
文化庁のメディア芸術祭のWeb部門の講評にも書いたんだけど、このW+K Tokyo (ワイデンアンドケネディトウキョウ)のエリッククルーズさんが手掛けた「Honda | Drive Every Drop」は企業広報の分野では近年まれに見る素晴らしいサイトだと思います。先にも書いたメディア芸術祭のエンタテイメント部門での審査会でも、Web部門と映像部門の両方で、最後の最後まで優秀賞を競いました。でも映像だけで判断するとJellyfishが作った「Carbon Footprint」の方が強かったし、Web部門では勇吾の作った「FONTPARK 2.0」が他を凌駕してしまい、結果的にこの「Drive Every Drop」には、何の賞も贈ることが出来ないということになってしまいました。そういう結果が見えてきたとき、僕は、すごくもったいないと感じて「なんか別に賞の設け方はないのかなぁ…」って呟いたら、今回のエンタテイメント部門の審査主査を務められた田中秀幸さんも同じことを思ってらっしゃって「だよねー」って、もう一度審査結果を見直したり色々したんだけれど、結果として何もナシとなってしまって残念な感じでした。サイトを見てもらえればわかると思いますが、コンテンツはどれも非常に力があって、訴求したいことがシンプルに伝わってくるし、企画の実現力も高いです。さらに訴求点をユーザーに理解させるところで、数々のアイデア溢れるデザインや、チャーミングな表現が非常に効果的に使われている。さらに優れた数々の技術の実装が融合していて、見ていて何度もため息が出ました。こういうタイプのサイトで、例えば、ちゃんと低速度対応のための準備が行われているとか、Google Mapがすごくうまく組み込まれていたりとか、何よりもちゃんとFeedが提供されているサイトって日本ではすごく少ないわけで、その点でも見習うべきことが山ほどあります。リーダーに知らせる事が何なのかの意味をちゃんとわかった上での実装になってて、リーダーでは細かなサムネイルとテキスト、サイトではリッチな動画という最適化がされているわけで、すごい高いレベルで考えられてることがわかりますね。もしレセプションで会えたらエリックさんと色々話したいと思ってます。
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