Tuesday, December 09, 2008
メディア芸術祭受賞作品発表
平成20年度もエンターテイメント部門の審査員を務めた「文化庁メディア芸術祭」ですが、文化庁長官の正式裁定も無事に下り、審査会で選出した受賞作品が先ほど文化庁メディア芸術プラザのサイト上で発表されました。今年度も審査が大変だったけど、まずは予定通り発表できてよかったです。審査委員のみなさま、事務局のみなさま、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。今年度のエンターテイメント部門の大賞は、岩井俊雄さんの「TENORI-ON」です。これ、実験的なモックアップじゃなくて実際にYAMAHAから製品として発売された楽器なわけです。これが製品じゃなくアーティストが作った一点モノだったら大賞にはなりません。エンターテイメント部門ですから製品化されたこと自体も評価します(ただ定価12万円ってどうなんっていう議論はありました。ちょと高いね)。アルミパイプの継ぎ目とか製品っていうところではちょっと雑な感じもあるんですが、手に持つと重量感もあって、実際やってみると楽しいし、かなり色々遊べます。これ以外にも自分が担当したエンターテイメント部門からは、驚きや楽しさがあり、経験の質が高い作品が選出できたかなと思っています。ゲーム分野は審査会ですごい議論がありましたが「Wii Fit」。メディアアートは佐藤雅彦さんの「君の身体を変換してみよ展」(事務局さん曰くまだ交渉中とのことですが、ひょっとすると来年のエキシビジョンで作品展示されるかもしれません)。Webからは前にも書いたとおり「FONTPARK 2.0」。映像の「カーボン・フットプリント」も必見です。国立新美術館での展示が楽しみですね。
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